帰り道の電車の中。





俺は宣戦布告を受けた気がした。





「修哉、俺さー…」

「ん?なんだよ」





目線を下に下げ、少し言いにくそうに話す慧。





慧とは席が近かったのと、サッカー部に入るってことで仲良くなった。





隣で話しているこのみと金子の耳に、俺らの声は届いていないようだ。





「早く言えよー」

「あー、ごめん…実は俺…」

「おう」

「このみちゃんに一目惚れ、したみたい」

「…まじ!?」





驚きすぎて反応が遅れた。





だって俺もあいつが好きだから。