「はぁーーーーーーっ」





慧くんとこのみと別れて、修哉と2人きりの帰り道。





顔を上げて大きなため息をつく修哉。





高校の制服姿だからかわからないけど、
大人っぽくなったなーなんて、同い年のやつにそんな心情を抱いてる。





「なに?そんな深いため息ついて」

「あー?いや…電車通ってだりいなーって」

「あー…、そう」





あたし…なんでこんなやつのこと、





好きなんだろう。





修哉の好きな子、知ってるのに。