「…約束?」

「3年後の春、またこの場所で会おう」

「わかった…約束、だよ?」

「…約束。」

そして、私たちは見つめあって、微笑んだ。

「…じゃあ、そろそろ行こうかな」

「琉生の家の前まで、私も行くよ!」

「いや、ここで分かれよう。」

突然低くなった琉生の声。

「えっ…なんで」

「俺が行くところ見届けたら、舞桜絶対泣くし、俺だって、ずっと一緒にいた舞桜と晴太と離れるの辛くないわけないだろ?」

だから、と、琉生は続けた。

「ここで、分かれよう」

「……わかった…」

「よしっ!偉い偉い」