青空キス。


「はぁ……っはぁっ…」

森を抜けて、丘に上がると、

長めの黒髪で、少し背の高い琉生が、

空を見上げて立っていた。

「……琉生っ!!!」

精一杯息を吸い込んで琉生の名前を叫んだ。

ゆっくりと、琉生が振り返る。

「…あれ、舞桜…」

少しビックリした琉生の顔。

いつもと同じ、優しい声。

あぁ…琉生だ。

安心して、止まっていた涙が、また溢れ出した。