*柊也side*

「どこ回ろっか~」


隣で小川が僕に聞いてくる。


「んー、どこでもいいよ

小川が行きたいところに行こう」


「じゃー...、クレープ食べたい!」


女子っぽいなぁと思いつつ、じゃあ行こう、と言って歩き出す。


多分、こういう時鈴菜は


美術室か図書室って言うんだろうなぁ


「?、草薙くん、どうかした?」


上の空だった僕のことを気にしたのだろう。


小川が僕の顔を覗いてくる。


「大丈夫だよ」


とだけ答えて、歩く。