*鈴菜side*

「お母さん、今までありがとう

大したものじゃないけど今の私にできる精一杯のお返し

私はいついなくなるかわかんないけど

それまでよろしくお願いします」



私がその言葉を言い終わるまでにお母さんは泣いてた。


何も泣くことないのになぁ


でも、喜んでくれたみたいでよかった。


「鈴菜、よかったな」


「うん!

……けほっ」



びっくりしたぁ


いきなり咳が出てきた。


風邪でもないのに…


病気?


まさか


最近全く無かったのに


いきなり来るわけなんてないよね。



「鈴菜、ありがとう

お礼が欲しくてやってたわけじゃないけどすごく嬉しい

私は幸せ者ね」


お母さんが嬉しそうに言ってくれた。


ならよかった



さっきからずっと胸が苦しいのなんて


ほっとけば治るよね。



ふと柊也を見ると


柊也はこっちをじっと見てた。


あれ…バレたかな


柊也は鋭いからなぁ


後で言われるな……