「おーい鈴菜、
ぬり絵コーナーあったぞー」


向こうで柊也が手招きしてる。


すごく久しぶりに外に出た私にとって


ぬり絵の台紙が売ってるお店があるところは


人が多すぎて迷子になっちゃいそう。


でも柊也が私をしっかり見てくれてて


とっても安心するんだ。


「どんなのがあるー?」


「んーと

結構花あるな」


「ほんと!?」


お母さんにプレゼントする為に買おうとしてたぬり絵の台紙はすぐに見つかりそう。



お母さんだけにプレゼントするわけじゃないけど


だれにもナイショだけど


私は柊也にもぬり絵をプレゼントしようと思ってる。


後でこっそり買おっと。