彼女、瀬戸口鈴菜(せとぐち すずな)は、


僕、草薙柊也(くさなぎ しゅうや)と初めて会った時から、もう既にぬり絵をしていた。



出会った日、彼女は病室でぬり絵をしていた。



それだけなのに僕には、


彼女が、病室の窓から差し込む太陽に照らされてキラキラと輝いて見えた。




それと同時に


太陽のまぶしさによって、彼女がいつか消えてしまうのではないかと、不安にもなった。