余裕な先輩の余裕な笑顔



「はぁ…」


さっきから何回目になるか分からないため息つく。


ほんとどうしよ〜…


だんだん、目に涙が滲んでくる。


幸い私は小さい頃の思い出の品とかもあまり無かったので、燃えてなくなって困っているのは衣服と冷蔵庫の中の買い置きしていた食材だけだ。


でも、家がなくなって悲しくないわけもない。


帰る家もなく、


頼れる家族もいなく、


入学からそんなに経っていないから、泊まりに行けるほどの友達もいない。


もーやだよ…


四月と言ってもまだ上旬。


夜に制服だけでは流石に寒い。


少し風が吹くと身震いしてしまう。