〜二時間前〜
私は幼い頃に両親を事故で亡くしている。
小学生までは親戚の人たちの間をたらい回しにされ中学校に上がると一人暮らしを強要された。
私も肩身の狭い思いをしていたから、正直一人暮らしは気が楽だった。
そして、高校に上がって2週間が経った今日ある事件が起きた。
私は部活に入ってなかったがその日、担任に部活に入っていないのを理由に雑用を任され、帰る時には空はもう既に暗かった。
学校を出て帰っている途中、消防車のサイレンとパトカーのサイレンが聞こえた。
私は「どっかで火事でも起こってるのかな?」と思いながら、歩いてるとだんだん家に近付くにつれて音が大きくなっていた。
私はまさかと思い走り出した。