でも、待って!!!
もしかしたら今来て見ていなかったかもしれない!!!
とっさにもっていたゴム鉄砲を後ろに隠し、笑顔で兵藤くんを見る。
「こんにちは兵藤くん。」
「こんにちは如月さん。」
普通に挨拶を返された。
これはうまくいったか……!?
「それでなにしてたんすか?」
だめだった!!
ここは失礼だけど叫んで逃げよう!
てか逃げたい!
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーー!!!!!!!」
一瞬兵藤くんが怯んだ。
そのすきに逃げようと駆け出す。
すると、
「ぎゃぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!!!ち、ちがいます!!ぎゃぁあああーーーーー!!!」
私以外の悲鳴が聞こえた。
ここには私以外に兵藤くんしかいない。
え、え、え……?
ドフッ!!
びっくりしすぎて派手に転んでしまった。
なんと恥ずかしい。
もう逃げられない。
そう思ってちらっと兵藤くんの顔をうかがう。
するとみるみるうちに真っ赤になっていく。
へぇ……。
あの眼光の鋭い兵藤くんが照れると、こんなにかわいくなるもんなんだ。
そのかわいさに見入っていると……
「ぱ、ぱ、ん、……つ」
か細くつぶやいたのが聞こえた。
兵藤くんはそっぽをむいてしまった。
パンツ?
私に体勢をみると、うつぶせに転んでいて、スカートが思いっきりめくれ上がり、パンツを兵藤くんに見せつけている形になっていた。
とっさに立ちあがる。

