そんなあたしを不安そうに見つめる男。
「任せとけ。2、3日中にはケリつけてやる」
「そんなに簡単に…」
「簡単だよ。あたしにとってはな」
もごもごとなにか言い淀む男を遮って言い切ったあたしは変わらずの意地悪な笑みを向けた。
「で?」
「え…」
一言疑問を投げかけた私にぽかんとした顔をする男。
「借金がなくなったら。次はなにがしたい?」
「…え…」
そんなこと考えたこともなかったというような顔でひたすら間抜けな顔の男に苦笑する。
「まぁ良いさ。ゆっくり考えれば良い。
学校に行きたいんだったら行かせてやれるし働きたいんだったら働かせてやる。家にいたいんなら家にいればいい」
「…なんで」
「んぁ?」
男の小さな呟きに、よく聞こえなかったあたしは聞き返す。
「なんで、そこまで…」
何故そこまで。
懐かしい。
あたしも尋ねたことがある。
あいつは確か…

