そっと扉を開けると丸くなって寝ている鴉が目に入った。 一度起きたのか寝相が変わったのか、ただ先程よりはだいぶ穏やかな表情で眠る鴉に微笑する。 「とりあえず水だけでも置いといてやるか」 いつ戻れるかわからないので、水差しに水を入れて空のコップとともにベッドサイドのテーブルにそっと置いた。 それから、キッチンにレトルトのお粥を置いておくから腹が減ったらそれを食え、ちゃんと帰ってくるから心配せずに待っていろ、と書き置きをして家を出た。