○○さんと。




「あぁ、そうだ………あぁ………任せた……じゃあまたな」



鴉を部屋に残して向かったのは衣装部屋と化した部屋。



クローゼットとはまた別で、こちらには仕事用の服のみが置いてある。



服を漁りながら電話をかけたのはヤミ金関係のときに世話になっている“先生”だ。



電話を終え、携帯をジュエリーケースの上に放り投げて見つけた服を着る。



黒のテーパードパンツに黒のタートルネック、3連でチェーンのシンプルなロングネックレスとカルティエの腕時計ミスパシャをつけた。



髪は分け目を左寄りにして耳から下を緩く巻く。



仕上げにナチュラル風メイクをすれば、できる女の完成。



「さて、と…」



準備も終えたことだし一旦鴉の様子を見にいこう。



傍に置いていたキャメルのガウントレンチコートとダークブラウンのクラッチバッグ、それからジュエリーケースの上に放り投げた携帯を持って部屋へ戻る。