中2の春、クラス替えで先生もメンバーも変わった。でも1番は人数が増えたこと。今年から、隣の中学校と合同になり2クラスから4クラスに増えた。
それでも、私、咲井未菜(さくいみな)の親友、林瑞稀(はやしみずき)と一緒になれたのが嬉しかった。
みんなで話してる時にふと前を見ると1人の男子と目が合った。今思うと一目惚れだったのかもしれない…。その子は私に、ニコッと笑ってくれた。でも私はびっくりして目をそらしてしまった。
私よりも10cmほど高く、スポーツ選手ぽい顔立ちだった。
「はじめまして。笹木啓斗です。えーと…サッカー部です。よろしくお願いします。」
笹木くんはクラスのムードメーカーになった。そんな彼に恋をしてしまった。いつでも彼を目で追ってしまう。
「……な。未菜!」
「え!?あ、なに?」
「大丈夫?最近ぼーとしてない?」
「大丈夫、大丈夫…ごめんね?」
瑞稀は私を心配してるんだよね?いっつもごめんね?
それから、クラスの人やいろんな人たちと話して瑞稀と帰った。
2週間ほど経ったある日、いつものように瑞稀とクラスの数人と話してると保育園から仲良しでママ同士も超がつくほど仲良しの勇大(ゆうだい)が話しかけてきた
「未菜、今日の帰り渡したいのあるから一緒帰ろ?」
「勇ママからでしょ?りょーかい。」
「未菜ちゃんって、本元(ほんもと)くんと仲良くていいな〜」
なぜか勇大は女子に人気がある…
「サッカーが上手で、誰に対しても優しくて、おまけにかっこいいなんてこの世に存在するんだね?」
だそうデス。
だからか、この学校で1,2を争うぐらいモテるらしい…
放課後になって待ってると
「……!?」
「未菜、啓斗もいい?」
私は心臓の音がばれないように、ゆっくり頷いた。
「じゃぁ、帰ろっか?」
瑞稀はそんな私に気づいてニヤニヤしながら言ったら。
4人で盛り上がりながら話してる時に、
「ってかさぁーちょっと聞いてよ?」
急に勇大が言ってくるから
「ん?どうしたと?」
「この前から、啓斗が俺に未菜紹介しろってうるさかったから今日誘ったとよ。」
「ちょっ、言うなよ!バカ!!」
「……え?」
どういうこと?そう思って、笹木くんを見ると赤くなっていた…
「ごめん!違うくて、いや違うくはなくて…って日本語おかしいよね…」
それより、深くは聞かず違う話で笑いながら帰った。
途中から勇大と瑞稀と別れて、笹木くんと一緒に帰った。