「・・・大馬鹿者め」
「申し訳・・・ございません・・・」
霊体に戻った信長さまが怒った様子でそう言ったのは水原先生に対して。
そう言えば、さっき二人なにかやり取りしてたっていうか、変な事言ってたような・・・?
「私の心が弱いばかりに・・・妖に憑りつかれ、取り返しのつかないことを・・・。悔やんで死を遂げたはずなのに・・・。数百年経っても、また私は妖に心を奪われて・・・」
「まったく、手のかかる奴だ」
「私は・・・、家臣失格でございます・・・」
「ばかめ。もう、家臣などではないわ」
「・・・はい」
「もう、その様な時代ではなかろう。お前は、お前の生を全うしろ。馬鹿者が」
二人の間に漂う空気が。
互いを思いやっているような、どこか温かいものに思える。
話している内容は全く意味が解らないのに。
「・・・申し訳、ございません・・・。信長さま・・・」
「み、水原・・・?」
泣き出した水原先生にはせちゃんは戸惑ったように見つめる。
本当に、いったい何事?
「なるほど。目に見えるものしか信じていなかったが。生まれ変わりというものはあるのだな」
「え?」
突然しみじみと語りだした信長さま。
は、生まれ変わり?


