教材室には案の定鍵がかかっていた。
長谷川がもってきた鍵を使いあけると勢いよく扉を開いた。
目の前に飛び込んできた光景に息をのんだ。
椅子に縛られたまま倒れている清宮。
そんな清宮に手を伸ばす水原。
水原の手には注射器のようなものが握られていた。
「水原!お前、なにを!」
長谷川が声を荒げ水原に詰め寄る。
水原は深くため息を吐くと、清宮から離れ立ち上がった。
俺は、急いで清宮に駆け寄る。
「おい!」
呼びかけるが、清宮は目を閉じぐったりと倒れこんでいるだけ。
気を失っているのか・・・?
椅子の脚にくくりつけられている足首には縄が擦れた赤い痕。
「こんなことしていいと思ってるのか!」
「邪魔をしないでくれるか。今、とてもいいところなんだ」
「この期に及んでまだそんな事を!」
「ぅ、ううっ、う、あ、あああああ!!!」
その時、突然清宮が苦しみだした。
身体を無理に動かそうと悶え、唸り声をあげる。
身体からは黒い靄のようなものがまとわりついている。


