「わかった。すぐに教材室の予備の鍵を用意する。信長さまはいるのか?」
「この状態だったら俺にも見えないから。でも多分いるはず。あいつも清宮の事心配みたいだし」
長谷川は一度頷くと鍵を取りに走って戻った。
一刻も早く助けに行きたい。
いつも突っ掛かってきては、強引なところは信長そっくり。
俺の事に親身になって、怒って泣いて・・・。
最初はただただうっとおしいだけだった。
邪魔をしてほしくなかったし。
他人の事まで気に掛ける余裕なんてないと思ってた。
でもいつの間にか、あいつといることが当たり前になってて。
別に嫌じゃなくて、自然で。
今更友だちが欲しいとか、誰かと関わりを持ちたいとか、思わないけど。
あいつとは、繋がっていたいとそう思った。
「おまたせ、行こう」
鍵を持った長谷川が戻ると教材室に向かい走り出した。


