「本当に行くつもりか」
「はい」
次の日の放課後、私は水原先生の教材室に行くことを決意していた。
それを知った信長さまは、あまり気分は乗らない様子。
「言ったところで素直に言う事を聞くと思えないが」
「感情的にならないように、お願いする。私が話していいことじゃないと思うけど、瀬名くんのお母さんのことを話して、わかってもらう」
私にできることをしたい。
これ以上、妖で苦しむ人がいなくなるように。
先生を止めたところで、妖自体にもそう言う部分はあるのだからあまり意味はないのかもしれない。
それでも。
「瀬名くんみたいな人をこれ以上増やしちゃだめです。このまま水原先生が続けていたら、そういう犠牲者だって出てくるかもしれない」
本当は、瀬名くんに復讐だってしてほしくない。
でも、瀬名くんの想いもわかるから。
今できることを。


