「大丈夫なんですか・・・?」

「さあな。初めての経験だからな、わからん。生きておる時は触れたからといってどうともなかったからな」

「それって、霊体だからってことですか?」

「おそらくな。霊体は妖気にやられるという事だろうな」

「それって危険じゃないですか!」



今までシレッと戦ってたけど、ものすごく危険なんじゃ・・・!
でも、危険なのは当たり前だよね・・・。



「じゃあ、霊体で戦うのって危ないんですよね」

「だが、おそらく生きておったとして、妖とは戦えんぞ」

「え?でも、信長さま当時から妖が見えたって・・・」

「俺は、妖を退治していたのではない。妖が憑りついた人間事斬り捨てたのだ」




その言葉に、背筋が凍った。
人間ごと・・・・・・・。

時代が時代なんだから、そう納得しようにも体が震えた。


「見えたが、触れられたことはない。妖と対峙したことはない」

「じゃあ、やっぱり霊体で戦うしかないってこと・・・」




そっか・・・。
瀬名くんだって、霊体だ。
そのせいだったのかな・・・。