「え―――」
「きゃっ!?」
隣で港さんの悲鳴が上がる。
え、何!?
私は信長さまに護られるように椅子の下に滑り込まされて。
ふと隣を見ると港さんを庇うように瀬名くんが覆いかぶさっているのが見えた。
そして、その瀬名くんの左腕には赤い染みが・・・。
「な、なんだよ!」
時枝くんを見ると、瀬名くんに突き飛ばされたのか椅子から倒れこんで青ざめた顔をしている。
なにが起きたの?
「の、信長さま、これ・・・」
「妖の仕業だ」
妖って・・・!?
今、日中なのに!?
昼間に襲ってくるなんて。
ていうか、妖の仕業って、どうやって・・・。
信長さまの身体がどき、見ると薄汚れた服を着た男がナイフを手にこちらを睨みつけていた。
「殺す、殺す、殺す・・・」
ぶつぶつと、恐ろしいことを呟いている。
「時枝、こいつを連れてさっさと行け」
「は!?連れてって、瀬名は!」
「いいから、いけ!」
瀬名くんが港さんの背中を押しやると時枝くんに押し付けた。


