イルカショーはすごく迫力があって、大盛り上がりで幕を閉じた。
イルカって、ほんと可愛い。
なんであんなに賢いんだろう。
「あ―本当によかったぁ」
「なんか、感動するよね」
港さんも嬉しそうに笑う。
周りの人たちはぞろぞろと退場していく。
「少し落ち着いてから外に出ようか」
「そうだね」
ちらっと後ろを見ると、時枝くんと目が合った。
どきっ、と胸が鳴る。
え、なんで・・・。
誤魔化すように視線を反らすと、眠ってる瀬名くんを見た。
な、イルカショーに来て普通寝る?
いや、ほんとわけわかんない、こいつ。
呆れて肩を落とす。
その時、パチッと瀬名くんの瞳が開かれた。
「すず、しゃがめ!」
突然聞こえてきた信長さまの声。
グイッと腕をひかれ体が引き倒されていく感覚。
後ろにいたはずの瀬名くんが動くのが視線の隅で見えた。


