「うわー!」
「すごいね!」
夏休みという事もあって、水族館はそこそこの混み具合。
大きな水槽の中で泳ぐ魚たち。
ちらっと見る瀬名くんは、始終つまらなそうで。
さっさと帰りたいってオーラが伝わってくる。
いい様だわ。
「魚をこのような入れ物に入れてなにがしたいのだ?食うのか?」
「こ、これは観賞用です!」
「・・・清宮さん?」
「あ、ご、ごめんね・・・」
もう!
信長さま、少しは黙っててくれないかな。
そりゃあ、戦国武将からしたら水族館なんて初めてでしょうけど。
「イルカショーもやってるみたいだぞ」
「え、ほんと?いこいこ!」
せっかく、こうやって友だちと楽しく遊ぶ時間。
私だって普通の女子高生みたいに楽しみたい!
「子どもみたいにはしゃいで、バカみてぇ」
「あんたは少しはその仏頂面どうにかしたら」
「余計なお世話」
瀬名くんてば、どうしてこんなひねくれてるんだろう。


