「おい、清宮―」

「・・・なに、はせちゃん」



放課後帰る準備をしていたらはせちゃんに呼び止められた。
鞄を持ってはせちゃんのもとに向かう。




「これ。明日提出のプリント。悪いが、瀬名の家に届けてくれないか」

「はぁ!?なんで私が!?」

「お前、瀬名と知り合いだったんだろ?多分、方向は同じだから頼んだ。これ、家の住所と地図」

「ちょ、ちょっと待ってよ!」

「俺、これから職員会議なんだわ。ほかに人探す時間も余裕もないの。清宮ならわかってくれるよな」




爽やかに頼まれたって嫌なもんは嫌なのよ!
なんで私が、よりにもよってあいつの家に!