何度、生まれ変わっても~幕末の時代~

「何を驚いている?」

いやいやいや!

そんなきょとんとした顔されても!

「あの子達は赤夜に助けられ恩返しがしたいと言ってな」

なるほどな。

まぁ、分からなくはないな。

あいつは他人の心配ばっかで自分の事はそっちのけだからな。

「赤夜の兄だからって俺にも従うんだよ。ほんとおかしな奴らだよな」

そう言って潤弥は微笑んだ。

ほう……。

こいつもそんな顔すんだな。

「歳三……」

「あぁ? なんだよ」

潤弥は先程とは違い真剣な顔で言った。

「赤夜を信じてやってくれ……。お前だけは裏切らないでくれないか……」

はぁぁ!?

真剣な顔してなんかいうかと思えば……。

「何言ってんだよ。当たり前だろ? それに普通は俺じゃなくって総司に言うだろ?」