何度、生まれ変わっても~幕末の時代~

「どうした?」

「確信したわけではありませんが今日新しく入ってきた下女、お夏が西松院と繋がっているという情報を得ました」

羅无がそう言うと潤弥の顔が険しくなった。

「虎舞はどうした?」

「虎舞はお夏を見張っております。お夏は赤夜様とともにいるらしいです」

そういやぁ、赤夜とお夏は知り合いだったらしいなぁ。

てかさぁ……。

「なんでそんなに情報はいるのがはぇんだよ」

「それはこいつらが優秀だからに決まってるだろ? それ以外何がある?」

真顔で返された……。

きっとその言葉の意味は烝は下手だけだと言いたいような感じだ。

「羅无。新たな情報が入ったら報告に来い」

潤弥がそう言うと羅无は姿を消した。

あいつが行った後で俺は疑問に思った事を潤弥に言った。

「おい。あいつらもお前らと一緒で妖狐……なのか?」

「いいや、あの子達は人間だよ」

その言葉に俺は驚いた。