「なぁ、土方殿。西松院の事だが……」

「こっちでも探っているがまだないな。あと"土方殿"はやめろって」

潤弥は「そうか」と言った。

「土方殿は……「だから"殿"はやめろって」歳三は……「今度は名前で呼び捨てかよ」じゃぁなんて呼べばいいんだ」

怒ってるのか?

いや違うな。

困ってる顔だな。

「わぁたよ。歳三でいい」

「わかった。歳三はあの女をどう思う?」

あの女?

お夏のことか。

「知るか。今烝に探らせてる」

潤弥は興味無さそうに聞き流した。

こいつは烝をどう思ってんだ?

聞いてもいいのやら聞かない方がいいのやら、わからんな。

「アイツは赤夜を傷つけた。絶対に許しはしない」

俺何も言ってねぇぞ?

顔にでも出てたのか?

「潤弥様」

羅无だったか?

そいつが出てきた。