何度、生まれ変わっても~幕末の時代~

「すまない。俺は鈴宮緋斗という」

私は源氏名を使いそう名乗った。

沖田は微笑みながら

「緋斗君ですか。良い名前ですね」

と言ってくれた。

本名ではないのに何故かとても嬉しかった。

私は沖田にこう聞いた。

「なぁ、沖田。俺達って昔どっかで会ったことないか?」

その言葉に沖田は目を丸くして驚いていた。

「君もそう思いましたか? 僕も同じことを君に言おうと思ってたのですよ」

沖田も?

じゃぁ、やっぱりどっかで会ったことあるのか?

……。

沈黙が続くなぁ。

「あっ!!!」

突然大声で沖田が言ったから驚いてしまった。

「ど、どうした?」