何度、生まれ変わっても~幕末の時代~

私達は中に入りそれぞれの席に座った。

私はもちろん兄さんの隣。

貴方達は何故そんなに兄さんが気になるのかって思ってるでしょ?

理由は酒を飲めばわかるけど飲ませちゃダメなんだ。

絶対に。

「赤夜どうした? 難しい顔して。それにお前はよく酒の席になると俺の隣くるよな。何故だ?」

やっぱり自覚ないんだ……。

「兄さんの隣がいいからだよ」

私はそう答えた。

本人に向かってあんたの監視だよって言ったら殺されるからね……。

「それでは皆!! 新しく入隊した赤夜君と潤弥君だ!! 潤弥君は二番組、赤夜君は一番組に所属する! 今日は宴だ! いくらでも酒を飲みたまえ! 乾杯!!!」

勇さんの掛け声で宴が始まった。

「さぁて飲むか」

そう言った兄さんに私はこう言った。

「なぁ、兄さんこの飯うまそうだよな。食ってみて」

「えっ? あぁそうだな。食べてみるよ」

なんとかやりきった……。

「赤夜。飲む?」

突然ソウに声をかけられた。

「貰う」

そう言って私は酒を貰い一気に飲んだ。