何度、生まれ変わっても~幕末の時代~

「いえ、使いを頼まれまして。赤夜さんは?」

「俺はあいつらと来たんだ」

そう言って私は目線を彼らの方に向けた。

「彼らって新撰組ですよね……? 赤夜さんも新撰組なのですか……?」

何でそんな顔をするのだろう。

彼らといたらダメなのか?

「あいつらには昔世話になった事があるんだ。その、お返しみたいなやつだ」

俺がそう言うとお夏さんが「なるほど……」と頷いていた。

「何か不満でもある?」

私がそう言うとお夏さんは「いいえ」と答えた。

「ただ赤夜さんはお一人でいる感じだったので……」

へぇー。

私ってそういう感じだったんだ。

一匹狼みたいな?

……何かかっこいいな。