何度、生まれ変わっても~幕末の時代~

でも、いいし。

コテンパンにしてやるから。

「一君。準備しよう」

「? あぁ」

さぁて僕は審判でもするか。

しばらくして……。

「準備はいいね? それでは始め!」

木刀同士が重なり合いカンカンという音が道場に響いた。

たまに変な音も聞こえる気がするけど……。

「一君! また腕上げたね! 楽しくなってきたよ!」

「それはこっちもだ……!」

うわ~。

二人だけ別の世界に行ってるよ。

でも、赤夜本当に強くなったなぁ。

昔は同じくらいだったのに今じゃ赤夜の方が上か……。

僕ももっと強くなんなきゃ。

「もらっっったぁぁぁぁぁぁ!!!」

赤夜が叫びながら一君の胴に打ち込んだ。

「グッ……!」