~潤弥side~

一週間ぐらいコイツらと生活してきて分かった事がある。

それは敵ではない事。

「よぉ、ミツ元気か?」

コイツはニ番組組長永倉新八。

何故か俺の事を"ミツ"と呼んでいる。

「永倉殿。おはよう」

「殿ってのはやめようぜ? 新八って呼んでくれてもいい」

赤夜の言う通りコイツはバカなんだな。

「俺はまだアンタを信用したわけではない。そんな馴れ馴れしくできん」

俺が睨みつけながら言うと永倉は白い歯を出して笑って言った。

「そっか? 俺はアンタの事信じてるけどな」

会ってそんな日もたってないのに俺を信じてるだと?

「何故そんな事が言える?」

「何故って言われてもなぁ。信じられるからか?」

人間はおかしなヤツばかりだな。