「赤夜? どうしたの?」

僕が赤夜にそう言うと皆が彼女の方に目をやった。

「赤夜……!!」

潤弥さんは何故か焦っていた。

潤弥さんは赤夜を横に寝かし始めた。

僕達は訳が分からずただ見ているだけだった。

「我の名は鈴宮潤弥。今この者を苦しみから解放したまえ」

潤弥さんがそう言うと、赤夜の周りが光り始めた。

「に……さ……ごめ……ん……」

赤夜は途切れ途切れそう言った。

「もう大丈夫か?」

赤夜は起き上がりコクリと頷いた。

「お前は何回言えば分かるんだ!!」

潤弥さんが怒っている。

「心配……かけた……くない……から……」

呼吸を整えながらそう言った。