何度、生まれ変わっても~幕末の時代~

お夏さんも笑っていってくれた。

可愛い……(←大事なことなので三回言いました)。

「今度、一緒にお団子食べに行こうよ」

「はい!」

私たちはそう口約束をして別れた。

あっ。もうお団子来てるかなぁ?

すっかり忘れてた。

戻ろう。

後ろから誰か見ているのは気にしないでおこう。

「兄さーん!!」

兄さんはすぐに気づいてくれて読んでいた文をしまっていた。

「お帰り、赤夜。お前にしては随分遅かったね。何かあったのか?」

兄さんの言う通りだ。

こういう事はすぐに済ませてくるからね。

「夏って子と話してた。礼をさせて欲しいってしつこく言われてね」

「それでどうしたの?」

私は溜め息を一つついてからこう言った。

「友達になろうって言った」

「赤夜……!? お前……」

兄さんは驚いていた。

そりゃぁ、そうだよね。

あんなことがあって初めて会った子に友達になろうとか。