何度、生まれ変わっても~幕末の時代~


「やめてくれまへんか!? アンタは相変わらず手加減せぇへんな!!」

天井から全身黒い着物を着た男が降りてきた。

「お前が出てこんのが悪い」

「なんでや!? わいは何もしてないやろ!?」

兄さんに文句を言ってるのは友達の山崎烝だった。

「烝、久しぶり。お前もここにいたんだね」

「赤~。この人、前より怖くなってへん?」

「いつも通りだけど」

私達は普通に話しているととしぞーが間に入って言った。

「お前ら知り合いか?」

「うん。烝はソウ達に会う前からの知り合いだよ」

私が言うと烝は慌てて言った。

「赤!! あかん! それを言ったらあかん!」

「烝君。後で僕の部屋に来てね。話があるから(黒笑)」

何故かソウが殺気みたいなものを出していた。

笑顔で。

笑ってるの? 怒ってるの?