何度、生まれ変わっても~幕末の時代~

「近藤さんの所に行くぞ。ついて来い」

勇さんがいるの!?

「行こうよ、赤夜」

私は頷き、としぞーの後ろに付いてった。

「近藤さん。入るぞ」

「ん? トシか。いいぞ」

この声を久しぶりに聞いた。

としぞーが障子を開けると刀の手入れをしていた勇さんが見えた。

「どうしたんだ? トシ」

勇さんは刀を鞘の中にしまい私達の方を見た。

「コイツらの事だよ」

「!? 赤夜君……!?」

「勇さん、お久しぶりです。お元気でし……」

私が言い終わる前に勇さんが私に抱きついた。

「目を覚ましたんだね。良かったよ。あの時は本当に心配したんだぞ?」