何度、生まれ変わっても~幕末の時代~

「気づくのがおせぇんだよ。馬鹿夜」

「いたっ!」

頭を殴られた。

「としぞー?」

「さんつけろ」

としぞーは笑っていた。

「あん時はありがとな、赤夜!! おかげで傷治ったぜ!」

小柄で腰ぐらいの長さの髪を束ねているを男が言った。

「平助……?」

平助は、ニカッと笑った。

「久しぶりだな、赤夜ちゃん! 会えて嬉しいぜ!」

筋肉質の男が言った。

「相変わらずちいせぇな。ちゃんと食ってんのか?」

赤髪の男が言った。

「シンさん……? 左之助?」

「久しいな、鈴宮」

「一君……」

皆、あの頃と変わらないままだった。

「赤夜……。また会えて嬉しいよ」

目の前には私が一番会いたかった人だった。

「ソウ……」

嬉しかった。

また、ソウに……皆に会えたことがとても嬉しかった。

「あれぇ? 赤夜泣かないんだね」

「うるせぇよ」

相変わらず、いじるのが好きなんだね、ソウは。

「ある程度の話はお前の兄貴に聞いた」

兄さんに?