何度、生まれ変わっても~幕末の時代~

「違うよ。赤夜」

兄さんの声が聞こえた。

「兄さん!! 違うって何が違うんだ?」

兄さんは笑っていた。

「皆さんお願いします」

兄さんが言うと複数人の男が入ってきた。

「アンタら誰……?」

この時私はこう言った。

だけど、この人達に見覚えがあった。

「とぼけないの。本当は分かってんだろ?」

信じたくなかった。

理解したくなかった。

「赤夜。僕達の事忘れたの?」

忘れるわけがない……。

忘れられないよ……。

「試衛館の……皆……?」

私が言うと皆は笑った。