何度、生まれ変わっても~幕末の時代~

「名は鈴宮赤夜。礼なんていいよ。好きでやっただけだからさ」

私がそう言っても彼女は下がろうとしない。

「いいえ。何かお礼をさせてください」

困ったなぁ。

さっきの事といい彼女は決めたことはやらないと気が済まない性分なのか?

それならいい事思いついた。

「それじゃぁさ、君の名前教えてよ」

私がそう言うと彼女はぽかーんとなっていた。

「友達になってよ。それがお礼でいいからさ。ね?」

「私は夏と申します。本当にお友達になるというのでよろしいのですか?」

お夏さんは顔を赤くしながら言っていた。

可愛い人だなぁ。

「俺なんかでよければだけど……」

お夏さんは勢いよく首を振った。

「いいえ!! た、ただ男の人のお友達は初めてで……」

あぁ、なるほどね。

「そしたら、俺はこの街町に来てからお夏が初めての友達だよ?」

「ほ、本当ですか? 鈴宮さん」

緊張してるのかなぁ?

「赤夜って呼んでよ。お夏さん」

私が笑っていうと、お夏さんはますます顔を赤く染めた。

本当に可愛いなぁ(←本日二回目)

「分かりました。赤夜さん」