何度、生まれ変わっても~幕末の時代~

~沖田side~

もう暗くなってる……。

「今から池田屋と四国屋に分かれ、長州の奴らをたたく!!!」

近藤さんがそう言うと隊士達は立ち上がり、持ち場へついた。

「どうしたんだよ、総司。元気ねぇよ?」

平助。

今僕に近寄ると何するか分からないよ?

「まっ、頑張ろうぜ!!」

分かってる。

そんなの分かってる。

そして近藤さん、新八さん、平助と僕は池田屋へと向かった。

一刻後……。

「なんだありゃ」

新八さんは池田屋の前に人が集まってるのに気がついた。

どうしたんだろう?

「何かありましたか?」

近藤さんが町の人に話しかけるとその人はビクビクしながら言った。

「い、いや、男がいきなり、人を斬った、みてぇで……」

男が?

「その男は!?」

「ま、まだ、出てきてねぇけど……」