~沖田side~

なんで赤夜が倒れてるの……?

なんで……。

「赤夜!! ねぇ赤夜!!」

僕は呼びかけると反応してくれた。

いつもの赤夜だった。

「そう……ごめん……。あん時……そうの……事傷つけた……」

「謝るのは僕の方だ!! 君が謝るのは可笑しいよ!」

僕がそう言うと赤夜は笑っていた。

「そう……私の分……も生きて……」

何言ってんの……。

「赤夜も一緒だよ?」

僕はいつの間にか涙を流していた。

嫌な予感がする……。

「そう……。だい……すき……。皆と……再開でき……てほんと……によかった……」

「それ近藤さん達にも言ってあげてよ……」

僕が言うと赤夜は寂しそうに笑った。

「ばい……ば……い……」

そう言って赤夜は眠った。

それからの事はよく覚えていない。

ただ泣いた。

それだけだった。

そしてそれからの数日後赤夜の葬式が始まった。

僕は赤夜のそばに行き言った。

「赤夜。僕も君の事が好きだよ」

僕は昔赤夜に貰った首飾りを赤夜のそばに置いた。

「これ君が預かってて。また出会えるために……。赤夜……。ありがとう。僕と出会ってくれて……。ごめんね。君を傷つけて……。ありがとう……。生まれてきてくれて……。僕も君のことが大好きだよ……。今度こそ君にこの気持ちを伝える……。だからそれまでのお別れだね」

僕は赤夜にそっと接吻をした。

そして最後にこう告げた。