何度、生まれ変わっても~幕末の時代~

~山崎side~

幹部の人達大丈夫だろうか……。

平隊士の手当をしいたら……。

「山崎さん……」

名を呼ばれ振り返った。

「羅无君……」

そこには羅无君がいた。

目が赤くなっていた。

「山崎さん……。虎舞……いや茜の所へ行っていただけませんか……?」

あかね……?

「お願いします……」

土下座をして俺に言った羅无君。

「何故……俺なんだ……? 君がいてあげれば……」

「俺じゃ……駄目……なんです……。俺じゃ……」

声が震えていた。

きっと虎舞さんは長くないのだろう。

「分かった。そしたらここを頼みたい。いいか?」

「はい……」

俺は立ち上がり部屋を出ようとしたら羅无君はこう言った。

「山崎さん……あいつの事一度でいいので……《茜》と呼んであげてください……。あいつの本当の名前なんで……」

何も返事をせず部屋を出て虎舞さんのところへ向かった。

「虎舞さん。入るぞ」

俺はそう言って部屋へ入った。

「やまざき……せん……ぱい……?」

「話すな。傷に障る」