何度、生まれ変わっても~幕末の時代~

「何構えてるんですかぁ? 大好きなところを血で染めるわけないじゃないですか」

あっ。

この人今イラってきたな。

「隣いいですか?」

聞いたが返事が来る前に僕は彼の隣に座った。

また、イラってきてるね。

こういうのを楽しいんだよね♪

しばらくの間彼と同じ景色を見ていた。

「綺麗ですよね。これを見ていると不思議と心が落ち着くんです」

彼は答えなかったが顔を見てわかった。

彼も僕と同じなんだと……。

名前……聞いとこうかな?

「僕は、沖田総司と言います。君の名前は?」

自分が名乗ってから聞いた。

「俺は……」

彼はその後の言葉を言わなかった。

どうしたんだろう?

僕は「どうしました?」と聞いた。

すると、彼はすぐに言った。