何度、生まれ変わっても~幕末の時代~

~赤夜side~

坂本に助けてもらってから五日ほどたった。

あの日から羅无達に会ってないなぁ。

「嬢ちゃん。朝餉持ってきたぞ」

「坂本。ありがとう」

坂本が朝餉を持ってきてくれたのでそれを食べた。

あの日できた傷はすっかりなくなった。

普通に動ける。

動けるけど……。

「刀……」ボソッ

「ん? なんか言ったか?」

「いや何でもない」

そう刀がないんだ。

刀がないと西松院を殺すことができない。

きっとあの川辺で落としたんだろう。

今行っても新選組のやつの誰かが拾ってるに違いない。

「赤夜さん。お加減はいかがですか?」

桂が言った。

「だいぶ良くなったよ。明日ぐらいまで世話になる」

「それなら良かったです」

桂が微笑みながらそう言った。

「そういえば桂さん。最近新選組よやつらが彷徨いてるらしいぜ」

あいつらか……。

私を探しているのだろうか。

「明日行っちまうんだろ? そしたら今日話そうぜ!」

晋作の意見に私達は賛成ししばらくの間話をしていた。