~赤夜side~

「ん……」

私が目を覚ますと見知らぬ部屋にいた。

「ん? おぉ! 嬢ちゃん、目ぇ覚めたか」

「坂本……?」

目を覚まして最初に声をかけてくれたのが坂本だった。

あぁ、あの時坂本に助けてもらったんだ。

「今晋作と桂呼んでくるな」

そう言って坂本は部屋から出た。

久々に見たな。

相変わらず五月蝿そうだが。

虎舞と羅无は無事だろうか……。

でもあの二人なら大丈夫か……。

「赤夜!! 大丈夫………ガハッ!!」

突然襖が開いて私の名を呼んだやつがすごい勢いで吹っ飛んだ。

「五月蝿いです。黙りなさい。赤夜さんお加減はいかがですか?」

さっきのやつを吹き飛ばしたやつが言った。

そいつは桂小五郎だった。

「桂さん!! 何すんだよ!!」

この騒がしいやつは高杉晋作。

「晋作うるせぇよ。嬢ちゃんさっき起きたばっかなんだから」

最後に坂本が入ってきた。