私が飛び出して2時間経過……



なんとか時間に間に合った私。



そして、私たちはプライベートジェット機に乗り、本拠地を後にした。



「佑、依頼内容を話せ」


今の私は普段の舞ではない。


総長の顔つきだ。



千尋も渚も同じようだな。



「まず、第1の依頼は”ジェームズ”という男を日本で確保すること。
第2の依頼は全国No.1暴走族”麒麟”の監視。とのことです」



「ボスが話していた事情というのはなんなんだ?」



「そのジェームズという男が全国No.2暴走族と手を組み、麒麟を潰そうと目論んでいるそうです。それを聞いたのがボスの古い友人の方で、友人の方は表向きに動けないのでボスに頼み込んだようです。麒麟を助けてくれと……」



なんなんだ、そのお子ちゃまのような依頼内容は!!


と心の中でそう思った私だった。



「それで私たち4人は、麒麟の総長、副総長、幹部を監視するべく高校に編入します。」



え?


高校に編入?


総長の心意気で話を聞いていたが、急に舞に戻ってしまった。



「なぁ、佑!!俺達、高校通えんのか!?」


「はい。そうです。」


「……やったね、千尋……」



「おう!!!渚も嬉しいくせに!」



「……うん……」と頷く、渚。


まぁ、千尋も渚も高校には通ったことが無かったもんね。


大学は通ってたけど、高校と大学は結構違うっていうしね!


ちなみに私も高校は行っていません。。



「私は高校には通わず、ジェームズの情報など集めていますが、舞、千尋、渚には高校二年生として編入してもらいます。千尋と渚に関しては歳は偽ることになりますが、その件は大丈夫です。」