翼を抱いて




「はぁ……。いいですか、舞?今日の夜から全員で日本へ行けとボスに命令されたでしょう。」



あ……


そういえばそんな出来事があったようななかったような……



「ありました。渚ですら、記憶しているほどなんですよ?」




数日前






私たち4人はボスに呼ばれていた。


話の内容は分からないがとりあえず全員が集まって欲しいとのことだった。


大抵、仕事の時は誰か1人がボスから依頼を聞きそれをみんなに話す、そういう手順で行っていた。


だが、今回は全員集まれとのこと。


私たち4人は疑問・不安を隠せなかった。



コンコン


「失礼します」


他の3人も「失礼します」と言ってボスの、部屋に入る。





「突然、呼び出してすまない。急な依頼があってな」





この方が私たちのボス、兼父親?の柊斗真-ヒイラギトウマ-さん。



「依頼とはなんですか?」


佑が斗真さんに問う。


「君たち4人には日本へ行ってもらう……」




え?



は?




は?





……





それぞれアホらしい声が出た(佑以外)。


「俺達幹部が本拠地を離れても大丈夫なのかよ?」



「私がいるんだ、問題無い」



斗真さんはANGELを一人で築き上げた人だ。


力は底知れない。



「……依頼内容……」



「近々逮捕されるはずだった男が日本へ逃げた。それを捕まえて欲しいとのことだ。」



「捕まえるんですか?」



私がそう問う。



捕まえれなかったら……もしかしたら。




「舞、その通りだ。お前の考え通り、殺してしまって構わない。だが、第1の目的は確保すること。これが不可能な場合に限りだ。」



まぁ、私たち4人にこの話を持ちかけてきたのは私たちなら確保出来るとボスが判断したからだろう。



「そして、もう一つ。」



「2つ依頼内容があんのかよ、面倒だな」



即効不機嫌な千尋。


「全国No.1暴走族の監視だ。」