【完】音にならない“好き”をキミだけに。



佐倉に勉強を教えてたつもりが、いつの間にか俺が佐倉に教えて貰ってました。なんて、ことになりそう。


……佐倉と勉強する時だけ、頭良くならないかな。ならないよね。分かってます。


「あ、学校見えたよ」

「久しぶりだ……」


感動したように、嬉しそうに校舎を見る佐倉を横目で見る俺。幸せだなって思う。


ただ、佐倉が隣にいてくれるだけで俺は幸せだと胸を張ってみんなに言える自信がある。


「握ったままがいいけど、靴を履き替えるので離します。握ったままがいいけどね」


大切なことなので2回言います。


「恥ずかしかったけど、手繋げれて嬉しかった…です」

「もう、可愛すぎる…」


俺を朝から殺す気ですか。