【完】音にならない“好き”をキミだけに。



多分、すっごいいい子なんだろうな。


「加賀谷くんは何かしたいことある?」

「え…、特に何もないかな」

「そうなの?もったいないよ!せっかく実行委員になったんだから少しは自分のやりたいことしないと~」


なりたくてなったわけじゃないからね、俺は。

っていうか、佐倉もでしょ。


「面倒くさいとか思わないの?」

素朴な疑問だった。


少し話しただけだけど、その間ずっと佐倉は笑顔で本当に楽しそうで、不思議だ。

「担任が勝手に決めたことなのに、なんで?」

「え?だって、楽しいから。全然面倒くさいとか思わないです」

さも当たり前のことのように言った。


「みんなが仲良くなるためなら、苦に思ったりしないし、成功させたいなって思います」

それを聞いた途端、自分の考えがちょっとだけ恥ずかしく思えた。