ゴミ少女【短編ホラー】

彼女の足の動きが、急に止まった。



肌が妙に冷たくなっていく。



俺は、恐る恐る車内から、

ドアの外に落ちた雪菜の顔をのぞきこんだ。



地面の大きな石の上にある彼女の頭から、

赤い血の水たまりが広がっている…。



その瞬きをしない黒く見開いた瞳に、

困惑する俺の顔が映っていた。




「死、死んでいる…!」